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整体の知恵シリーズ②妊婦のこと

前回、赤ちゃんの食について書きました。

赤ちゃんの時は、育てるという言葉の99%が栄養を満たすということを意味します。

だから前回書いたことは重要です。

しかし、子育ては赤ちゃんが生まれてから始まるものではありません。

それでは遅すぎる、とは言いませんが、遅いことは確かです。

子育ては、お腹に赤ちゃんがいると気付いたその時から始まります。

実はこの時期のことは、生まれてからどう育てるのかとか、何を食べさせるかなど以上に

赤ちゃんの発育に重大な影響を与えるのです。

では妊婦はどんなことを心がければいいのでしょう。



妊婦の日常には3つの基本があります。

まず散歩。簡単過ぎて安心したでしょう?

でも2つだけルールがあって、行き先やルートを決めてはいけません。

また、ひとり(お腹の赤ちゃんとふたり)だけですること。

これ、けっこう難しいみたいです。

私は男ですから妊婦のようなお腹になったことはあっても

妊婦になったことはないので、みたいですとしか書けませんが、

目的を持たずに歩き始めるという経験は、なかなかないものでしょう?

散歩をする意味は、運動ということ以上に

ゆったりと、精神的肉体的に完全に解放された状態で出産に臨む準備というのが

その本質です。

骨盤を全開させる準備、とも言えるでしょう。

とにかく緩むということが大事で、妊娠中の禁忌事項に目を使いすぎることがありますが、

目を使うということは集中するということ、

集中するということは骨盤が閉じるということだからです。


次に挙げる自働運動というのも体を緩ませることに関連します。

私に整体を教えて下さった岡島先生は自働運動と呼んでいましたが、

整体の祖、野口晴哉先生は活元と仰ったそうです。

錐体外路系の機能をUPさせる、などと言っても書いている本人も

殆どわかりませんが、その効用を簡単に表現すれば

この運動をすると体が野蛮になる、となります。

体が野蛮というのは、整体では最上のほめ言葉だと野口先生も書いています。

意識する前に欲するものに手を伸ばし、危険から身を遠ざけ、必要な時に必要な病気に罹り、

人の手を借りずとも勝手に治り、前よりも健康になってしまう。

雑菌にもストレスにも強く、深く眠り、朝はバチッと目が覚めて、快食快便。

これが整体で言う野蛮。

どうですか?あなたも野蛮な体になりたいでしょう?

ではその自働運動というのはどうやるのか。

これを実際に見せることなしに説明するのは至難の業ですが、

諸先輩、諸先生方のお叱りを怖れずに言えば、

正座して、目を瞑り、のびをしあくびを出しながら、少しだけ体を左右にゆする。

涙も鼻水も出しっぱなしにしておく。

そのうちに体が自然に動き出す。途中で止めない。

周囲から見ると踊っているように見えたり、ちょっと危ない人に見えたりするが

全然気にしないで、動きを出し切る。

動きが自然に止まったら、できれば少し仰向けになって休む方がいい。

汗をかくので、よく拭いておく。これは絶対にしておかなければならない。

ということは、タオルを用意する必要があるということです。

トランス状態と決定的に違うのは

「あの、〇〇さん」と声をかけられた場合に「はい何ですか」と平然と答えられるというところ。

体は動くに任せているけれど、自分を見失ってはいない、ということです。

本当は3つの誘導法というのがあって、それをやってから自働運動をするとかなり動きが出やすいのですが、

それはやはり文章だけでは説明できません。

とにかく「正座して、目を瞑り、のびをしあくびを出しながら、少しだけ体を左右にゆする。」を毎日実践することです。


これでふたつ。

このふたつは妊婦でなくともどんどんやるべき健康法ですが

最後のひとつは妊婦のみに適用される、というか、

妊婦だけにしかできないものです。

だけどこれは次回のお楽しみ。

ちょっと疲れたのでまた今度。

世界中の赤ちゃんとお母さんの幸せを祈りつつ、おやすみなさい。


by momonoyaoiso | 2014-05-08 23:29 | 日記
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